2009年2月25日
- マイノリティ・リポート フィリップ・K・ディック/浅倉久志・他訳 (ハヤカワ文庫)
評者: 評価: まあまあ(10点) 分類:SF
予知能力者を使って犯罪を犯す前に事前に逮捕し投獄する警察機構が設立された空想未来社会で、その警察機構を創設した男自身が犯罪者として予知され、何者かの思惑と重なり逃げ惑いながら事態を打開しようとする表題作ほか、初期の巨匠たちのあとの世代の人気SF作家ディックの日本に今まで紹介されていなかった作品も集めた短編集。
2009年2月22日
- 性的唯幻論序説 改訂版 「やられる」セックスはもういらない 岸田秀 (文春文庫)
評者: 評価: 最高(50点) 分類:人文科学 - 聖☆おにいさん 1巻だけ 中村光 (講談社モーニングKC)
評者: 評価: まあまあ(10点) 分類:日常もの
元々作者が文春新書向けに自分の主張の基本的な部分を語りなおした本があって、それをさらに学生たちとの性についての最近の対話をもとに大幅に記述を追加して文春文庫として出しなおしたのがこの本。特に資本主義を動かす原動力としての性について、作者独自の理論をきわめて平易に説得力溢れる形で語っている。
なぜか現代の日本でブッダとイエスがアパートでルームシェアして暮らしていて、伝説的な能力はそのままに性格が控えめになって普通に若者として生活を送っているという設定のギャグマンガ。
2009年2月15日
- ユーディのアトリエ 〜グラムナートの錬金術師 ガスト
評者: 評価: まあまあ(10点) 分類:ロールプレイングゲーム
錬金術師ユーディは錬金術で事故を起こして未来の世界に飛ばされてしまう。そこで様々な人と出会い、手助けしてもらい、元の時代に戻ろうとする。材料を集めて色々なものを作りながら冒険を進めていくロールプレイングゲームシリーズの第四弾。
2009年2月13日
- ダンス・ダンス・ダンス 村上春樹 (講談社文庫)
評者: 評価: 最高(50点) 分類:フィクション活字
「羊をめぐる冒険」から帰還した主人公は、しばらくまともに生活しているかのように過ごしたが、自分がどこへも行けないという閉塞感に悩んだ末に、かつて「冒険」を勘の良さで導いてくれた女性キキの声に導かれるように、札幌のいるかホテルを目指す。世界的に高い評価を得ている村上春樹の精神異常を扱ったミステリー仕立ての長編小説。
2009年2月11日
- ダーリンは外国人 with BABY 小栗左多里&トニー・ラズロ
評者: 評価: いまいち(-10点) 分類:エッセイマンガ
ひげもじゃの草食動物的な国際派外国人トニー・ラズロと結婚した日本の漫画家さおりの、文化的ギャップに満ちたつきあいを描いて大ヒットしたエッセイマンガシリーズの第三弾。今回は出産と子育てが描かれる。
2009年2月7日
- メイちゃんの執事 1巻まで 宮城理子 (マーガレットコミックス)
評者: 評価: まあまあ(10点) 分類:学園もの
平凡な夢見がちの女子高生メイは、両親の不幸によって自分が大財閥の唯一の跡取りであることが分かる。彼女の身を守って世話するために執事一家から長身美形の有能な執事の理人が遣わされ、メイはその男に一目ぼれしてしまう。彼女の幼馴染で同じクラスの剣人はいままで彼女と喧嘩ばかりしていたが、実は自分の兄である理人と急速に仲良くなるメイに焦りを感じ、自らも執事見習いとなって彼女に近づこうとする。
2009年2月4日
- ハルコビヨリ 小坂俊史 (BAMBOO COMICS)
評者: 評価: まあまあ(10点) 分類:日常もの
奔放でいい加減な女ハルコに振り回される彼氏やっさんの二人の同棲生活を描いた四コマギャグマンガ。
2009年1月27日
- 人類は衰退しました 田中ロミオ (小学館 ガガガ文庫)
評者: 評価: まあまあ(10点) 分類:SF
なぜか人類が活力を失って人口大激減した空想未来の世界。あらゆる技術と知識が失われていき、一度壊れたら誰も修理できない建物や道具を使って、人々はひっそりと素朴な農耕生活を送っていた。もはや人々が維持できなくなった大学を最後に卒業した主人公の女の子は、ラクそうだからという理由で郷里に帰って祖父と同じ「調停官」という仕事につくことになった。それはこの世界の新たな主である「妖精さん」と付き合う仕事だった。
2009年1月19日
- とらドラ! 4巻まで 竹宮ゆゆこ (電撃文庫)
評者: 評価: 最高(50点) 分類:学園もの
高校二年生になったばかりの高須竜児は、血統的な目つきの悪さによる学校での悪評を払拭しようと、クラス替え後のクラスで運良く一緒になった大好きな不思議少女の櫛枝実乃梨との接近を夢見ていたが、小柄な美少女ながら獰猛さで知られる手乗りタイガーこと逢坂大河と関わってしまい腐れ縁が始まる。学園ラブコメ小説。