2009年8月13日
- ウィキノミクス禍 佐々木敏 (週刊アカシックレコード090813)
評者: 評価: 傑作(30点) 分類:経済・産業
インターネット文化の中で、ソフトウェア(文章や映像も含めて)をなんでもタダで提供しあえば経済的価値が生まれる、というようなウィキノミクスという考え方はむしろ経済を縮小させて世の中を衰退させているという特集記事。
2009年8月11日
- OUT 桐野夏生 (講談社文庫)
評者: 評価: 傑作(30点) 分類:ミステリー
深夜の弁当工場で働く主婦四人組。それぞれの生活は家族との断絶や貧困による閉塞感で今にも押しつぶされそうだった。そんな中、ついに一人が夫を殺してしまう。奇妙な連帯感により彼女らはその殺人の隠蔽に協力することになるが、彼女たちに捜査の手が伸びる。1997年刊行、「このミステリーがすごい!」で年間アンケート国内一位を得た作品。
2009年7月28日
- 少年計数機 池袋ウエストゲートパーク2 石田衣良 (文春文庫)
評者: 評価: 傑作(30点) 分類:ミステリー
悪ガキとヤクザと商売人がたむろする裏の池袋でトラブルシューターとして活躍する果物屋の息子マコトの事件簿。テレビドラマにもなった人気連作短編小説の二作目。
2009年7月20日
- 映画 クレヨンしんちゃん 「ちょー嵐を呼ぶ金矛の勇者」 本郷みつる監督
評者: 評価: まあまあ(10点) 分類:アニメ
生意気な幼稚園児しんのすけと野原一家が世界を救うクレヨンしんちゃん映画シリーズ16作目は、ファンタジー世界の帝王アセ・ダク・ダークの魔の手から人間界を守る。
2009年7月18日
- ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 TV版 庵野秀明 監督
評者: 評価: 傑作(30点) 分類:アニメ
空想近未来の東京で、人類は「使徒」という超物理的な謎の敵と戦っていた。主人公の現代的な少年シンジは、いままで距離を置かれていたのに急に父親のもとに呼び出され、エヴァンゲリオンという人型決戦兵器に乗って戦うことになる。90年代後半に社会的に大ブームを起こした新しいタイプのロボットアニメを、新たにリメイクして何作かの映画版にまとめるらしい第一弾。
2009年7月16日
- あなたが生命保険に入らなくて良い3つの理由 SBIアクサ生命保険株式会社CFP金村聖正 (msnマネー 提供:有限会社イマジネーション)
評者: 評価: 最低(-50点) 分類:経済・産業
生命保険に入らない方がいい三つの条件について説明していてそれが題になっているが、結局は若いうちに生命保険に入っておくことを勧める結論に持っていっている文章。
2009年7月9日
- 嘘つきアーニャの真っ赤な真実 米原万理 (角川文庫)
評者: 評価: 最高(50点) 分類:国際
1960年代のプラハで、主に東欧の共産党関係者の子弟が入れられていたソビエト学校に入ったマリは、そこで個性的な友達と出会い、思い出深い学校生活を送った。大人になってマリは彼らに再会しようと思い立ち、バラバラになってしまった彼らの足跡をたどり、本人や近親者と再会し、彼らの歩んだ道を知る。
2009年7月4日
- 池袋ウエストゲートパーク 石田衣良 (文春文庫)
評者: 評価: 傑作(30点) 分類:ミステリー
ガキどもが群れ集う池袋。工業高校を卒業して家業の果物屋の手伝いをしている主人公のマコトは、仲間たちと主に池袋西口公園で落ち合い、たむろし、遊ぶ。ある日マコトの仲間が事件に巻き込まれる。責任を感じたマコトは、池袋中のガキに協力を求め、仲間の仇を討とうとする。そんなこんなで池袋で問題解決屋として一目置かれるようになるマコトと仲間たちの活躍を描いた連作短編。
2009年6月30日
- ツレがうつになりまして。 テレビドラマ版 NHK (原作:細川貂々)
評者: 評価: まあまあ(10点) 分類:テレビドラマ
外資系企業に勤めていた旦那が、会社の業績不振に伴い同僚がリストラされていって締め付けが厳しくなり、いままで普通だったのに突然うつを発症する。売れない女性漫画家だった作者によるうつを扱ったエッセイ漫画が原作のテレビドラマ。