2008年7月26日
- 星界の紋章 森岡浩之 (ハヤカワ文庫)
評者: 評価: 傑作(30点) 分類:SF
人類が宇宙に植民を始めてから久しく、もはやどこにどれだけ人が住んでいるのか分からなくなった空想世界。独自の生態系を持っていた惑星マーティンにひっそりと移り住んだ人々の子孫は、他の星系と隔絶された中で平和に暮らしていた。しかしあるとき、アーヴという特別な人類が統べる帝国が強大な武力と共にやってきて屈服させられる。緩やかな支配と引き換えに国家元首は貴族の立場を得ることに成功するが、その一人息子ジント・リン少年には数奇な運命が待ち構えていた。日本人作家による軽めの文章のSF大作。
2008年7月20日
- ホームレス中学生 フジテレビ (原作:田村裕)
評者: 評価: いまいち(-10点) 分類:テレビドラマ - 時をかける少女 (アニメ映画版) 監督:細田守 原作:筒井康隆
評者: 評価: 最高(50点) 分類:アニメ
何不自由なく普通に暮らしていた少年が、母親の病死と、父親のリストラにより、中学生にして家族解散の憂き目に遭って近所の公園で暮らしたり、近所の人々の助けで立ち直ってから、家族のありがたさをかみしめる物語。
あるとき急にちょっとした時間移動の能力を得た高校生の少女が、男友達二人との友情から知らないうちに恋を意識しはじめて戸惑う中で、周りの事件を解決するのにこまめに時間移動の力を使っていくうちに、大事件が起きたりあっと驚く真実が明らかになったりする青春アニメ映画。
2008年7月17日
- G戦場ヘヴンズドア 日本橋ヨヲコ (IKKI COMICS)
評者: 評価: いまいち(-10点) 分類:マンガ
高校生の堺田町蔵は、人気漫画家の坂井大蔵を父親に持っていたが、読者にこびる姿勢を嫌悪して荒れていた。しかし町蔵は隠れて自作小説を書く繊細な一面も持っていた。あるとき同級生の長谷川鉄男と出会い、二人は互いの作品に感銘を受け、二人でマンガを描くことを決意する。プロの漫画家を目指す青春マンガ?
2008年7月14日
- One×One CHEMISTRY (DefSTAR RECORDS)
評者: 評価: 最低(-50点) 分類:音楽、音
作品についてレビューする気はまったくない。この作品はレーベルゲートCD2だった。そして最悪なことにパッケージにはその事が全く表示されていなかった。
2008年7月12日
- 国家の品格 藤原正彦 (新潮新書)
評者: 評価: 最高(50点) 分類:随筆・日記
論理はあくまで論理でしかなく、前提の置き方を誤れば間違った結論にしかたどり着けない。英語はあくまで伝達手段でしかなく、伝えるべき中身がなければ空虚なものとなる。数学者が語る、世の中にとって本当に必要なこと、それを示すべき日本のありようを主張した本。
2008年7月7日
- ホカベン テレビドラマ版 日本テレビ (原作:中嶋博行)
評者: 評価: 最高(50点) 分類:テレビドラマ
新人弁護士の堂本灯が、巨大な弁護士事務所の中で細々と慈善事業を担当している部門に配属され、社会の矛盾と直面して成長していく話。主演は上戸彩。
2008年7月5日
- NHKスペシャル 沸騰都市 第三回 「ダッカ “奇跡”を呼ぶ融資」 日本放送協会
評者: 評価: 傑作(30点) 分類:ノンフィクション
世界の最貧国だったバングラディッシュが、NGOの銀行の活躍で経済的に活気を増していく様子を報告したドキュメンタリー。海外からの注文を受けて日に日に工場が増えていく縫製業で、20年の下積みを経てNGOから無担保で資金を借りて小さな工場を興す人や、夫が倒れて一人で二畳ほどの小さな露店を営む女性が回転資金を借りて生活を立て直そうとする話など。
2008年6月29日
- キミは他人に鼻毛が出てますと言えるか 北尾トロ (幻冬舎文庫)
評者: 評価: 最高(50点) 分類:随筆・日記
ちょっとした勇気を奮えば誰でもやれないことはないが普段ほとんどの人がやらないことをあえてやってみてその結果を報告するという企画の連載を選り抜いて単行本にまとめたもの。題となっている鼻毛の注意や電車の迷惑行為の注意のような軽いものから、初恋の人に23年ぶりに告白しにいったり行方不明になった同業者を探したりする重いものまで色々。