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魔法少女リリカルなのは

監督:新房昭之

まあまあ(10点)
2008年11月21日
ひっちぃ

異世界からやってきて重傷を負った少年と偶然接触した小学生の少女なのはが、少年から魔法の力を授けられ、少年のためにこの世界に散らばってしまったジュエルシードという破片を集める。同じ目的を持った謎の少女と遭遇し、戦いが始まる。

もともと小さな少女向けのテレビアニメのジャンルだった魔法少女モノを、成人男性向けに特化した作品の一つ。カルト的な人気があるみたいだったので見てみた。

この作品の大きな核は、ヒロインのライバルであるフェイト・テスタロッサという少女の物語だろう。問答無用でヒロインに襲いかかる彼女だったが、ヒロインの分かり合いたいという気持ちに押され、次第に心を開いていく。しかし彼女は母親から虐待されており、一方で大きな期待を掛けられて使役され、ヒロインと和解することができない。彼女は母親を愛している。しかし実は…。これ以上書くとネタバレになるのでやめておく。

これを休日の早朝とかに放映していたら普通の魔法少女モノだと思ってうっかり見てしまった少女の心に悪影響がありそうだが、どうやら深夜に放映されていたようである。

実の母親に吊るされてムチでぶたれるという過剰な演出には少々うんざりした。だけど設定上分からなくはない。終盤、彼女は真実を告げられ、大きなショックを受ける。そこまではいいのだが、そのあと立ち直りが早すぎるように思う。うーん、でもこんな劇的なストーリーをここまで見せてくれているのは評価すべきなのだろうか。彼女の出した結論はリアルだと思うし、心温まるものとなっている。

この作品のもう一つの特徴は、魔法少女モノの必需品である魔法のアイテムがかなりの破壊力を持っており、それに見合った排熱を行うところが妙にリアルだった。

正直見ていて途中で飽きた。ライバルが出るまでの三話は退屈だし、出てから話が進むまでの何話も話が見えてこなくてつまらない。やっと話が進んだと思ったら、なんたらパトロールみたいなのが途中で出てきて安易な展開に堕する。物語はどんどんシリアスになっていくが、どうも私は話に没入できなかった。最後だけ胸を突く展開になるが、作り物臭さを我慢しながら見た。とかなんとか言いつつ結局全部視聴することができた。

この作品は、物語以外の要素、たとえばキャラ萌えとか戦闘シーンを楽しむとかしないと鑑賞に耐えないと思う。アニメはそういうところも楽しめないと全般的に微妙な作品が多いよなあという結論で〆ることにする。

[参考]
http://ja.wikipedia.org/wiki/
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