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  • jsj-156-4kt 15.6インチ 4kモバイルタッチモニター

    cocopar

    傑作(30点)
    2019年9月29日
    ひっちぃ

    中国の精密機器ブランドcocoparが出しているモバイルモニタ。約1.2kgとかなり重いながらも持ち運びが可能な15.6インチのマルチタッチ液晶モニタで、入力端子としてHDMIとmini DisplayportとThunderbolt 3 (USB 3.1 Type-C)を備える。

    最近よく遊んでいる中国製スマホゲームSunborn「ドールズフロントオンライン」をもっと広い画面でやりたいと思い、Android-x86で使える4Kのタッチパネル付モニタを探していたところ、こいつを始めとしたいくつかの怪しい中国製のモニタがamazonで見つかったので、その中から出来るだけコストパフォーマンスと評価の高い製品はどれか見比べて選んだのがこれ。39,999円の5,000円オフで三万五千円ぐらい。

    自分は最近タッチパネル付のモニタばかり買っており、今回はなんと4台目なのだけど、店頭で見かけることはほとんどなく、選択肢の少なさに毎回苦労させられる。Windowsは8からタッチパネルによる操作を考えて作られるようになり(使うだけなら7でも使えたけど)、使ってみるとなかなか便利だというのに、一向に一般的にならないのが不思議でしょうがない。確かWindows 8が出始めた頃はメーカーもちょっとやる気を出してタッチパネル付のモデルをそこそこ出していたけれど、消費者の方はあまり食いつかなかったようだ。スマホやタブレットはタッチ当たり前なのにPCは別物と考えているのだろうか。まあ肝心のソフトが対応しないとボタンとか小さくて操作しづらいというのが大きいのだと思うけど。

    タッチパネル付モニタって高いんだよなあ。私がこれまでに買ってきたモデルはどれも三万円台半ばぐらいする。タッチパネルがないと一万円ちょっとから買えることを考えると結構割高だと思う。特にモバイル向けのなんて13インチの小型のやつでさえ高い。パネルもタッチセンサーも原価は安いのにどうしてこんなに高いのか。おそらく数が出ないせいだと思うけど。

    と思って最近久々に物色してみたら、amazonで聞いたことないメーカー製のモデルが相場の半額ぐらいで色々あるのを見つけた。中国ブランドらしい。モニタはもう中国製がほとんどなのだけど、実際に売られている製品はDELLとかCenturyとかASUSみたいな日米台のブランドが多い。そういうのはブランド料とか品質管理の費用が載せられているのだと思う。安心を買っているのだと思えばある程度仕方ない。でも4K(解像度が3840x2160など四千ぐらいのやつ)のモデルがない。そこで今回はちょっと冒険してみることにした(GeChicの時点で既に冒険してるけど)。

    Amazonには似たような製品がいっぱいあって別々のブランドから出ているのだけど、たぶんOEM生産しているところがあって別ブランドで出ているだけだと思う。まあいまの中国の深センにはものすごくたくさんのメーカーがあるのだから似たような製品がいっぱいあるだけなのかもしれないけど。

    届いたものは製品も箱もしっかりしていて普通にメーカー製っぽい感じだった。ヘアライン加工がとても美しくて高級感がある。唯一気になったのは、ガラスのヘリの加工がちょっと甘くてギザギザな箇所があることだろうか。でもあくまでガラスの内側のほうだし表示領域の外側なので使用には一切問題なかった。ズッシリとしていて重量が1.2kg近くある。正直これで携帯は厳しいと思う。まあ自分は携帯するつもりはないし造りはしっかりしているのでまったく問題なかった。

    HDMIはフルサイズのが本体横についている。以前買ったGeChicのOn-Lap 1303Iはmini HDMIだったので普通のケーブルは使えなかった(一応汎用品なので普通に買える)。その代わり1303Iは本体が薄くて軽い。

    HDMIは4Kで使えて特にリフレッシュレートが低くなることもないので多分2.0かそれ以上だと思う(4Kモニタなので使えて当然だけど念のため)。ちょっと気になったのは、ケーブルのコネクタが奥まで入らず、差し込んだ時に本当にこれで差し込めているのか不安になった。まあ特に抜けやすいということもないので別にいいんだけど。

    DisplayportはminiだけどMicrosoft Surfaceなんかにもついているしmini HDMIよりは一般的だと思う。ただ、ケーブルが付属していないので注意。自分はたまたま予備のケーブルがあったのでそれを使っている。それとやはりちょっと差し込みが浅く感じる。

    形状がUSB 3.1 Type-CのThunderbolt 3は最近のMacによく使われているほかNintendo Switchにも採用されており、ちゃんとSwitchの画面が表示された。とても短いながらケーブルが付属していて助かった。ただ、接続すると充電状態になり、なおかつそれでもバッテリーが減り続けた。付属のACアダプタでは電流が足りていないんだと思う。それにバッテリーを酷使することになりそうでちょっと不安。ちなみにこっちは汎用のコネクタをそのまま使っているのかケーブルの差し込みは自然に奥まで入った。

    入力の切り替えも本体横のボタンで簡単に行える。クリック感のあるしっかりしたボタンで、1ボタンでの操作が可能となっている。これは地味に大きいかも。家にあるMITSUBISHIのモニタは入力切替のスイッチが押しにくくて反応がにぶい半ば欠陥品だったし、DELLのを始めとした最近の機種はボタンを押すことで画面上に出てくるOSDによるメニューを操作しなければならなかった。シンプルに入力端子の数だけボタンを用意してくれるのが一番いいんだけど、次点でこのモデルのように切り替えボタン一つだけで順繰りに切り替えられるぐらいにはしてほしい。

    ベゼルは狭い。iPad Pro 2018よりも狭い。ちなみにGeChicの13インチタッチパネルモニタ1303Iはびっくりするぐらいベゼルが太かったけれど、いま思うと多分薄くすることを優先した結果なんだと思う。

    本体は厚さ1cmと分厚く感じる。本当に一枚の板といった感じ。スタンドが付属しているのだけど、上部にマグネットでくっつけて三角スタンドみたいになるようになっている。角度は二通りしかつけられない。マグネットなので簡単に取り外せる。でも取り外して本体だけにしても使いづらいと思う。VESA穴もあいていないのでアームに取り付けることも出来ない。

    買って商品が届いたあとで気づいたのだけど、こいつよりも新しいモデルがあって、

    (1) VESA穴があいている
    (2) 400gぐらい軽くてちょっと薄い
    (3) 専用のACアダプタではなくUSB 3.1 Type-CのPDで電力供給

    という完全上位互換で値段もそれほど変わらなかったのでショックを受けた。ただしこのモデルには一つ弱点があって、コイル鳴きするらしい。結構大きい音なので使い物にならないと言う人さえいるのだけど、液晶の輝度を上げると大丈夫らしい。普通に使っていれば問題ないと思うけど、部屋を暗くして寝室とかで使いたい人には厳しいと思う。

    まだ使用して一か月程度なので耐久性については分からないのだけど、使ってすぐに出るような不具合がなければ最低でも二年は持つと思う。あとはバックライトがどのくらい持つかとか、回路が熱でダメにならないかといったところだろうか。

    オチとして、4Kでゲームをやってみても画面は広くならなかった。解像度というか画面比率に合わせて自動的に最適な大きさになるようだった。ネットで試した人がいたけれどその人は縦横比率を1:1にして正方形にしていた。こうすることで相対的に縦の長さが伸びて画面が広くなるようだった。4Kの3840x2160だと1920x1080と変わらない。

    4Kで15.6インチだと画面が細かすぎるのでスケーリングが必須となる。表示が滑らかになるという利点があるので、電子書籍なんかでメリットがあると思う。でもほとんどの用途では2Kで十分だと思う。2Kだと機能や画面サイズにもよるけれど二万円以下からあるのでお買い得だと思う。

    ミニスーパーファミコンとかの小さいゲーム機と一緒に持っていって、みんなと出先でゲームするには最高なんじゃないだろうか。

    [参考]
    http://shop.cocopar.jp/shop/
    shopdetail.html?brandcode=000000
    000054&search=&sort=

    (最終更新日: 2019年9月29日 by ひっちぃ)

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