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    監督:ジョージ・ミラー 主演:メル・ギブソン

    まあまあ(10点)
    2018年12月22日
    ひっちぃ

    凶悪な暴走族が町を好き放題する空想近未来のオーストラリアの荒野で、特殊警察が彼らを取り締まろうとするが、返り討ちにあってしまう。怒りに身を焦がしたマックスが彼らに復讐する。洋画。

    核戦争後の荒廃した世界を舞台にした武論尊・原哲夫によるマンガ「北斗の拳」がこの作品に大きな影響を受けたという話をネットで読んだので見てみたのだけど、改めて調べてみたら続編「マッドマックス2」のことだった。でもまあ2作目から見るのもなんだし別にいいや。

    この作品は普通に西部劇を現代風に置き換えた感じ。違うのは銃で撃ち合うのではなくて自動車やバイクでカーチェイスするところ。カップルや女子供が自動車で逃げるのを、バイクに乗ったならずものたちが追いかけて、自動車をぶっこわして引きずり出して乱暴する。女性を暴行する直接的なシーンは残念ながら(?)なかったけれど、暴力にさらされる描写がある。

    暴走族にはボスがいて、なにをするか分からない怖さがあり、ふぬけた手下を威圧して言うことを聞かせる。一方の特殊警察のほうにもボスがいるのだけど、こっちは法律を盾に取られて思うように動けず、部下を押さえつけようとする。こういう社会性がこの作品に奥行きを持たせていると思う。主人公マックスは最後結局組織の殻を破って一人戦おうとする。そういうカタルシスなんだと思う。

    マックスには恋人がいて、いちゃこらする描写がなんか甘い。恋人とは別にクラブのシンガーの女なんかも出てきて、世の中は勇ましい男と色っぽい女が中心になって回っているんだなあと思った。暴走族も女を狙うし。

    たぶんこの作品は、そういった人間の生の習性と、自動車やバイクなんかのアクションを楽しむように出来ているのだと思う。暴走族が追ってくるサスペンスとか。で、最後に主人公が暴れてスッキリする、と。暴れるまでがだいぶ長いんだけど。

    暴走族が仲間を追悼するところは、なんだか富樫義博「HUNTER×HUNTER」の幻影旅団を思い出した。

    まあまあ面白かったけれど、自分にとっては見ても見なくてもいい映画だった。あまり深く考えずに映画を楽しもうと思って見ればそれなりに楽しめると思う。

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