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  • Galaxy S5 (SCL23)

    Samsung Electronics (サムスン電子), au by KDDI

    傑作(30点)
    2015年11月16日
    ひっちぃ

    スマートフォンのAndroid陣営で一番有力なプレイヤーである韓国サムスン電子が2014年4月に発売した同社のフラッグシップ機Galaxy S5の、auに合わせて開発したモデル。いままでの同シリーズと比べて、必ずしも最高のスペックを突き詰めたわけではないがソフトウェア的には洗練され、いち早くlollipop (Android 5.0)に対応した。

    例によって日本ではなかなか売れず、確か2014年8月末ぐらいから投げ売りが始まったので、9月にLGL24とセットの一括0円で契約した。キャッシュバックはなかったけれど、両機種とも当時最新だった。

    使ってすぐにこの機種のすごさを感じた。2ちゃんねる専門のブラウザ2chmateがぬるぬる動いた。往時のiPhoneと同じぐらいレスポンスがよかった。Androidがここまで来たのかと感動した。一方のiOSは劣化が続き、かつてのぬるぬる感は失われていった。全般的にAndroid機の方がハードウェア性能において高いのだけど、自分の中でこのGalaxy S5をもってAndroidはiPhoneを超えたと思う。

    ヘッドフォン端子での音質がとても良い。こっちもiPhoneを凌駕している。かつてWalkmanで名を馳せたソニーによるXperiaが音質的にどうしようもないのと比べて、オーディオメーカーとしての実績もない(少なくとも日本では)サムスン電子が一体なぜここまで優れた音響機器を作れるのか不思議でしょうがない。イコライザーでごまかしているわけでもなく、素の音質が非常に高い。

    以上の二点により、契約から一年以上過ぎた今でもこの機種は自分の実使用上のメイン機種となっている。iPhone 6や6 PlusやLGのisai FL (LGL24)も使ったけれど、総合的に見てこいつが一番だと思う。あまりに素晴らしいので、それから契約を重ねて、今では家に5台もある。Galaxy Note Edge (SCL24)を入手しそこなった(在庫切れ)せいもあるけど。

    ただ、ずっと使ってきて色々と欠点も目立つようになってきた。一番の不満は、充電時の挙動がおかしくなったこと。一体いつからおかしくなったのかわからないのだけど、まず付属の充電器による充電で満充電されずに途中で謎の充電停止が起きるようになった。そこで今は付属の充電器を一切使っておらず、本体のUSB端子に直接つなげて充電するようになったのだけど、それでも時々おかしなことが起きる。途中で画面がついたり消えたりして充電が進まなくなる現象が発生する。この時点で85%ぐらい充電されているので別にまあいいやと思って外すのだけど明らかにおかしい。バッテリー消費の履歴を表示させてみても消えているので訳が分からない。

    付属の充電スタンドに構造的欠陥があって、スタンドに置くと電源ボタンが隠れて押せなくなる。充電スタンドに置くと自動的に画面が切り替わってカレンダーが表示されるのだけど、この画面は放っておくとずっと表示され続ける。消すためには一度この画面を閉じてやったあとで、自然に消灯するのを待つしかない。なにせスタンドに置くと電源ボタンが押せないので。イライラする。

    韓国産でやっと防水になったのだけど、USB端子は防水にできなかったのか、キャップをつけるようになっている。USBケーブルを抜き差しするたびにこのキャップをつけたりはずしたりするのが面倒くさい。ちなみに本機のUSB端子は3.0に対応している。

    本機から日本製パーツをなるべく使わなくなっているらしい。カメラのモジュールなんかは供給を断られたとかで、そのせいでフォーカスが貧弱になっているなどと2ちゃんねるで言われていた。カメラをほとんど使わない自分にとっては比較的どうでもいい話なのだけど、やっぱり地味に工業力の差が響いているみたいだ。自分にとって一番ガッカリしたのは、ヘッドフォン端子がへたってきていること。一年経っていないときからヘッドフォンを差し込むときのカッチリした抵抗感がなくなり、接触が悪くて気をつけないとノイズが出るようになった。だましだまし使っているけれど、いつ使えなくなるかヒヤヒヤしている。もし使えなくなったらいくら性能がよくても台無しだ。

    これより半年前に出したGalaxy Note 3はメモリを3GB搭載していたのだけど、この機種はフラッグシップ機にも関わらず2GBに留まっている。これまでと方針転換をしてコストカットを図ったらしい。ソフトウェアのお陰もあって十分なパフォーマンスが出ているというし、消費電力も抑えられるので、これはこれで悪くない考え方だと思う。同時期のiPhoneなんてメモリ1GBしか積んでないわけだし。

    次世代機のGalaxy S6はさらに方向性が変わり、microSDカードスロットがなくなり、電池も交換不能になったらしい。ライバルのiPhoneと似たような思想に転換したのだろう。なのでこのGalaxy S5は今でもそれなりに需要があるらしい。自分からしても、電池交換はともかくmicroSDカードを装着できない機種なんて不便でしょうがない。最初から128GBぐらい内蔵されている機種があってもiPhoneみたいに高いだろうし。現に安売りされているのは自分の知っている範囲では64GBモデルまでみたいだ。

    色々不満もあるけれど、最近になって徐々に携帯電話業界も変わってきており、最新機種を安く手に入れるような機会はこれからどんどん減ってきそうなので、この機種をまだしばらくは使い続けることになりそう。

    白ロム(契約と紐づいていない中古品)の未使用品が二万円台後半で手に入るみたいなので、ほかにいい機種を持っていなければこいつを手に入れる価値は今も十分あると思う。ちょいといじればドコモでも(もちろんドコモ系のMVNOでも)使えるらしい。一番いいのはau系のMVNOであるmineoかUQ mobileがいいと思う。自分はmineoで使っている。月額千円程度でデータ専用として使える。音声も使いたければ千七百円ぐらいだったっけ。

    2015年11月17日を過ぎると、auの契約プランとしてデータ定額制が固定になり、従量制を選べなくなってしまうので、これまでのように端末を安く手に入れてキャッシュバックまでもらってしばらくしたら解約しての繰り返しがやりづらくなる。まあこれまでも色々あってなんだかんだで続いているのだけど、果たして今回はどうなるのだろうか。

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