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    三代史研究会 (文春新書)

    まあまあ(10点)
    2005年1月29日
    ひっちぃ

    日本の近現代の小話を集めた本。「明治・大正・昭和 30の『真実』」に続いて出された。内容は相変わらず多岐に渡り、天皇や政治家、学者や作家、軍人から企業家まで幅広い。

    全33章あり、小ネタに小ネタをかぶせる粋な作りを狙っている。良くも悪くも取りとめがない。いま雑学ブームでトリビアがどうのと言われ、対極にある教養の体系立った知識が軽んじられる傾向にあるように思うのだが、この本を読んでいるとトリビアの唐沢俊一の影響を感じる。

    私は正直言うと、ハッタリのごとく小ネタ同士を関連付けるのは、あまりかっこいいことではないと思う。飲み屋でウケを狙いたいのならともかくとして。

    この本の一番良いところは、前作よりも内容を軽くして読みやすくしたところにあると思う。時間がないときでも時々手にとって好きなだけ読み進められる。内容も興味深いものが多くなっており、ぐいぐい読んでいってしまう。

    ただ、他愛のない話も多い。小ネタと小ネタを縦につなげるのにもセンスがいると思うのだが、その点について特筆すべきものは無かった。最後のほうの野球の話題なんかを見ると、いまいち感すらある。ふーんとは思うのだけど。

    確かに軽く楽しませてくれた本ではあったけど、これだけ軽い内容で新書680円というのは割高感がある。薄いし。

    もし次もまた三代史シリーズを出すのであれば、あえて一つ底流となるテーマを決めてみるというのはどうだろうか。

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