マンガ
ファンタジー
0歳児スタートダッシュ物語 コミカライズ版 7巻まで
漫画: はやせれく, 原作: 海華 (秋水社)
まあまあ(10点)
2024年11月30日
アラサー女子が中世ヨーロッパ風のファンタジーな異世界に0歳児として転生した。上級貴族の令嬢として生まれ変わったので幸せな人生は約束されたようなものだったが、根っからのゲーマーだった彼女はスタートアップこそ重要だとばかりに幼女のうちから魔法や政治の勉強をして無双する。小説投稿サイトに書かれた作品が原作のコミカライズ版。
なんかアニメ化されたらしく注目作として上がっていたので見てみた。おもしろかった。そのアニメのほうはテレビ埼玉のショートアニメだったので結局見なかった。
この手の転生ものはたくさんある中で、本作の特徴としてはヒロインが幼女であること。そして言葉もしゃべれる高位精霊を二体、小鳥の形をした風の高位精霊イェスラと、小竜の形をした水の高位精霊リェスラと契約していること。契約だけど友達みたいなもので、ヒロインであるリリアの魔力が膨大で質が素晴らしいので精霊にとってはなによりのごちそうらしい。
そして彼女はもともと乙女ゲーつまり女性向け恋愛ゲームが大好きなのだけど、その中に出てくるキャラにそっくりな黒髪で控えめな中に情熱を秘めた男エルクに惚れてしまう。こいつは王の甥なのだけど魔力がまったくなくて、両親が反逆者なので国の中での扱いも微妙。しかもリリアとは歳の差もあって普通なら恋愛関係にはならないのだけど、リリアからグイグイいくので戸惑いながらも受け入れていき、しまいにはリリア以上の情熱をもってリリアを愛するようになる。
そんなエルクを守り幸せにするために、前世の記憶をもとに独自に編み出した魔法で無双し、賢者として認められるよう努力と実績を重ねていく。そんなヒロインのもとには、自国の賢者のおじいちゃんたちだけでなく、隣国の魔法大国の王子まで教えを乞うようになるのだった。
殺伐としておらず、ほのぼのした雰囲気がよかった。あんまり無双しすぎると目をつけられて潰されるみたいなことも気にするのだけど、特にそんなことにはならず、おだやかに無双する。というのもまだ幼女だからか。侯爵家の長女だし潰されようもなかった。
幼女なので子供の恋愛だと周りから見守られている。王家にも王子様三兄弟がいて、おもに魔法を教える関係として親しくはなるのだけど、ヒロインからは完全に子供扱いなので対象外って感じ。中の人の精神年齢によるものか。
政治でも無双するのかと思いきや、現実はそんなに単純ではないと侯爵夫人である母親からたしなめられつつ、じっくり勉強していこうと暖かく見守られる。そのうち領地経営の手伝いはするようになるけれど、そこまで大胆なことはしない感じ。
たぶん女性向けの作品なせいかヒロイン以外にかわいい女性は登場しない。また、エルク以外にいい男性も出てこない。っていうかヒロインの年齢が低すぎて、小さい男の子や女の子ばかり。だんだんみんな歳をとるんだろうか。いまのところエルクがロリコンの汚名を着せられそうな感じなんだけど、ヒロインの恋心は子供のそれとしてほほえましく思われている。
絵は線がくっきりしつつ内容にあったやさしいタッチで、すごく読みやすかった。取り立てて色気は感じなかったけれど、かわいい絵なのでこの絵が嫌いな人はいないと思う。
転生ものの基本は押さえた手堅い作品ではあるのだけど、年頃のかわいい女の子も出てこなければ魅力的な男キャラも一種類しか出てこないので、いろんなタイプの男の子や女の子を目当てにしている人には勧められない。子供キャラが好きな人、やさしい男が好きな人にはいいんじゃないだろうか。刺激は少ないけれどほのぼのした世界観なので殺伐としたのが嫌いな人にもいいと思う。そうでなくても気楽に読める。
なんかアニメ化されたらしく注目作として上がっていたので見てみた。おもしろかった。そのアニメのほうはテレビ埼玉のショートアニメだったので結局見なかった。
この手の転生ものはたくさんある中で、本作の特徴としてはヒロインが幼女であること。そして言葉もしゃべれる高位精霊を二体、小鳥の形をした風の高位精霊イェスラと、小竜の形をした水の高位精霊リェスラと契約していること。契約だけど友達みたいなもので、ヒロインであるリリアの魔力が膨大で質が素晴らしいので精霊にとってはなによりのごちそうらしい。
そして彼女はもともと乙女ゲーつまり女性向け恋愛ゲームが大好きなのだけど、その中に出てくるキャラにそっくりな黒髪で控えめな中に情熱を秘めた男エルクに惚れてしまう。こいつは王の甥なのだけど魔力がまったくなくて、両親が反逆者なので国の中での扱いも微妙。しかもリリアとは歳の差もあって普通なら恋愛関係にはならないのだけど、リリアからグイグイいくので戸惑いながらも受け入れていき、しまいにはリリア以上の情熱をもってリリアを愛するようになる。
そんなエルクを守り幸せにするために、前世の記憶をもとに独自に編み出した魔法で無双し、賢者として認められるよう努力と実績を重ねていく。そんなヒロインのもとには、自国の賢者のおじいちゃんたちだけでなく、隣国の魔法大国の王子まで教えを乞うようになるのだった。
殺伐としておらず、ほのぼのした雰囲気がよかった。あんまり無双しすぎると目をつけられて潰されるみたいなことも気にするのだけど、特にそんなことにはならず、おだやかに無双する。というのもまだ幼女だからか。侯爵家の長女だし潰されようもなかった。
幼女なので子供の恋愛だと周りから見守られている。王家にも王子様三兄弟がいて、おもに魔法を教える関係として親しくはなるのだけど、ヒロインからは完全に子供扱いなので対象外って感じ。中の人の精神年齢によるものか。
政治でも無双するのかと思いきや、現実はそんなに単純ではないと侯爵夫人である母親からたしなめられつつ、じっくり勉強していこうと暖かく見守られる。そのうち領地経営の手伝いはするようになるけれど、そこまで大胆なことはしない感じ。
たぶん女性向けの作品なせいかヒロイン以外にかわいい女性は登場しない。また、エルク以外にいい男性も出てこない。っていうかヒロインの年齢が低すぎて、小さい男の子や女の子ばかり。だんだんみんな歳をとるんだろうか。いまのところエルクがロリコンの汚名を着せられそうな感じなんだけど、ヒロインの恋心は子供のそれとしてほほえましく思われている。
絵は線がくっきりしつつ内容にあったやさしいタッチで、すごく読みやすかった。取り立てて色気は感じなかったけれど、かわいい絵なのでこの絵が嫌いな人はいないと思う。
転生ものの基本は押さえた手堅い作品ではあるのだけど、年頃のかわいい女の子も出てこなければ魅力的な男キャラも一種類しか出てこないので、いろんなタイプの男の子や女の子を目当てにしている人には勧められない。子供キャラが好きな人、やさしい男が好きな人にはいいんじゃないだろうか。刺激は少ないけれどほのぼのした世界観なので殺伐としたのが嫌いな人にもいいと思う。そうでなくても気楽に読める。