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「ハッピーマンデー」なんかいらない!

佐々木 (週刊文春 2003.6.5)

傑作(30点)
2003年6月6日
ひっちぃ

ハッピーマンデーで休日を増やしても、全国一斉に遊びに行ってどこも混雑するだけ、それよりきちんと計画的に有給を取れる社会にしろ、という提言。

作者は太平洋クラブ社長の佐々木なんたらという人。フルネーム忘れた。大手銀行の支店長や取締役を歴任して現在上記ゴルフクラブの社長をやってるらしい。天下りっぽい感じはするが言ってることは正論。

高速道路の混雑緩和がどうのとか言っているが、みんながいっせいに休みをとらなければそんなものは不要だと。一般道についても言えるだろう。国際的にヨーロッパでは有給休暇を年間平均三週間ぐらいとっているのに、日本では数日しか取れていないそうだ。国民の祝日の数では日本の方が多かったりするみたいだけど、これでは集中は避けられない。

ゴルフクラブの社長の視点から見ると、休日と平日で料金が違うそうだ。こんなことは国際的にはありえないそうで、休日は人が集まるからバイトも臨時で雇わなければならず、平日は人が少ないので暇になって無駄になる。フリーターを多く雇わなければいけないのは社会構造的に見ても無駄だ。

言ってることは割と平凡なことのように見えて非常に核心を突いているように思える。作者は支店長時代にこの持論を実践していたというから実を伴っている。部下にちゃんと休暇取得計画を立てさせて、余裕をもって一週間ぐらいの休暇をとらせ、なおかつ支店同士の営業成績順位で一位もとっていたというのだ。机上の空論ではないのだ。

私は有給を消化しすぎてアップアップしているのだが、人に聞くと有給というものはそんなに取れるものではないようで、積立休暇に入るのは割と当たり前のことらしい。

それにしてもここまで社会が豊かになったのになぜ我々はここまで働かなければならないのだろう。もっともっと休ませろ。

[参考]
http://bunshun.topica.ne.jp/
weekly/
030605.htm

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