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iPad Air 2

Apple Inc.

傑作(30点)
2016年5月29日
ひっちぃ

アップルが2014年10月に発売したタブレットPCの新モデル。10インチの薄型ボディはそのままに、従来の倍のメモリと3コアのCPUを搭載して高速になった。

2015年3月にiPhone 6 Plusを二台契約したときにファミリー割引にしたので(安く契約する条件になっていたから)、同時期にさらに契約すると一台あたりのランニングコストが下がることから、iPhone 6と一緒にこのiPad Air 2をデータプランで新規契約した。二台で三万八千円ぐらいで済んだ(ただし毎月一万円ぐらい掛かるファミリー用のパケット定額プランに入った)。ちなみにこのとき本当はiPad二種類を契約する気だったけれど、iPad mini 3のほうは在庫切れだったので結局いまに至るまで手に入れていない。あとiPad Air 2のほうも128GBがなかったので仕方なく64GBのモデルにした。

薄くて軽い。それまで使っていた新しいiPad(3世代目)が652g(Wifi)なのに比べると、このiPad Air 2(wifi + cellular)は444gしかない。片手でずっと持っているのは厳しいけれど、10インチの画面は大きくてとても見やすい。iPad mini Retinaディスプレイモデルは331g(wifi)とさらに小さかったけれど、画面サイズが7インチなのでネットサーフィンなんかしていると画面が狭く感じる。それまで自分は解像度がなにより優先されると思っていたけれど、画面が大きい方が当然見やすいという当たり前のことに気づかされた。

でドコモ版を買ったのでドコモのdマガジンという雑誌定額無料サービスを無料期間だけ使ってみて、やはり電子書籍は大きな画面がなによりだと思った。CPUが速いせいかとてもきびきびと動く。メモリの容量が倍になっているのも大きいのかも。ちなみにdマガジンはそれほど読みたい雑誌がなかったというか、PC関連を中心に流し読みしてみたけれど時間の浪費にしかならないと思ったのでやめた。昔は小遣いで買ったマンガ雑誌やゲーム雑誌なんかを何度も読み返したものだったのになあ。

ドコモ版ということで、せっかくwifi+cellularつまりスマホやモバイルルータを使わなくても外で単体で携帯電話ネットワークにつながるモデルを買ったにも関わらず、結局いままで一回しか外で使っていない。iPad miniだとコートの大きいポケットに入れることが出来たから何度も持ち歩いたのだけど、さすがにこのiPad Air 2だと外出時にカバンを持っていかないといけない。間の悪いことに、買ってすぐに勤務地が変わり、電車に乗っている時間が10分以下のところになったのが大きい。でまた最近になって通勤時間が1時間40分ぐらいのところに変わったのだけど、10インチだと席に座らないと使いづらい。それに画面が大きいと目立つのであんまり使う気になれなかった。結局、具合を見るために試しに一回持ち運んでみたっきり、ずっと家に置いてある。

一時期、cellular版のiPadが安く手に入らないかなあと、香港版を比較的良心的な値段で転売しているexpansysのサイトを定期的に巡回したり、アップルが日本でSIMフリー版を売るようになってからは公式通販サイトを見たりしていたのだけど、いざ格安で手に入れてみるとまったく外に持ち出さないというアホみたいなことになった。買って満足したかっただけなのかもしれない。

回線はドコモをやめてMVNOのmineoのDプランにした。毎月千円以下で1GBまでの通信ができる。半年間は大幅割引されてほとんどタダみたいな料金で使っていたのだけど、このまま家に置いておくんだったら回線がもったいない。少なくともSIMカードを別の端末に差し替えて使った方がいいのだけど、急に外に持っていきたくなるかもしれないのでいまだにこいつに刺している。どうしよう。同時期に出たiPad mini 3は明らかにスペックが低いので選ばなかったのだけど、外に持っていくんだったらこっちのほうがよかったかも。でも外に持って行かないんだったらやっぱり画面の大きさは正義だということが分かった。ちなみに最新のiPad mini 4でやっとiPad Air 2の性能に追いついている。

いま何に使っているのかというと、コロプラ「白猫プロジェクト」専用マシンになっている。やっぱりなんだかんだでゲームが一番サクサク動く。Core i7/i5のPCにAndroidを入れたモンスターマシンでも遊んでいるのだけど、体感速度と安定度は僅差ながらiPad Air 2が一番いいと思う。

ついでに言うと、新しいiPad(第三世代)にも同じゲームを入れて遊んでみたら、びっくりするほど遅かった。新しいiPad(第三世代)は遅い遅いとネットでも叩かれていたので覚悟はしていたのだけど、想像していた以上に遅かった。逆にこのiPad Air 2がものすごく速くなっていることが分かった。速さっていうのは結構大きいんだなといまさらながらに思った。

iPadはAirになってから薄くなったので、スピーカーの振動がボディを共鳴させるとネットで叩かれていたのだけど、本当にそのとおりだった。あからさまに指に振動が伝わってくる。でもそんなにやばい感じはしなくて、むしろ素直な感触に感じられた。強度の問題としてもあるのだけど、真ん中からへし折るような力が加わらない限り問題ないと思った。ちなみにAir以前のiPadだと、本体が一切たわまないぐらい剛性が高いのだけど、軽さは大切なのでAirにしたのは正解だと思う。

iPad Air 2が出た次の年の2015年10月には意外なことにiPad Air 3が発売されず、2016年3月になってようやく実質後継機のiPad Pro 10インチが出た。iPad Proと同様に専用ペンが使えるみたいなのでAirを名乗るのをやめたっぽい。見た目はほとんど同じとのこと。こいつはさらに速くなっているみたいなのだけど、体感できるのだろうか。重いゲームでもやると大きいのかな。

今回はたまたまiPad Air 2を実質四万円ぐらいで手に入れられたからいいのだけど、普通に買うとAppleは高いので、もうこれが自分の購入する最後のiPadになるかもしれない。iOSは完成度が下がっているものの、使い勝手やソフトウェアの質ではまだまだAndroidに勝っていると思うのだけど、自分がタブレットに第一に求めるのは電子書籍の閲覧能力なので、それならここまで付加価値の高いものは必要ない。

じゃあ代わりに今度から何を買うかというと迷う。HTCが製造したというGoogle Nexusブランドのタブレットに期待していたのだけど、Android機なのにメモリーカードスロットがないし、あまりいいチップを使っていないし、相変わらず製造に弱いみたいでハードウェアとしての完成度がいまいちみたいだったので見送った。ほかにAsusやLenovoやSamsungやSONYなんかがあるけれど、どれもパッとしないなあ。なんだかんだでiPadをまた買ってしまいそうな気がする。スマホはAndroidでタブレットはiOSという棲み分けになるのかも。アップルはなんだかんだでハードウェアの品質が高いし、特にMacなんかは割とコストパフォーマンスが高いと言われている。iPhoneの原価は安いみたいだけど。

メモリが2GBになったのは、iPhoneでは6sから、そしてiPadはこのAir 2からなので、製品寿命はまだまだあると思う。ようやくAppleの公式通販サイトで整備済製品&旧モデル新品として安く売られ始めたので、さらに安く手に入るようになった。タブレットPCが欲しいならいまはこれが無難だと思う。

[参考]
https://www.apple.com/jp/
ipad-air-2/

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