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ボブ・サップ最強・・・。

傑作(30点)
2002年9月27日
芋愚

Kの一般的な選手の体重が100キロ前後っていう中、160キロっていうのは、かなりルール無用な肉体だ。今のところKにおいては、ジャパンの中迫とシリル・アビディが対戦しているが、どちらも勝負になっていなかった。もはや格闘技における「技術」云々という次元を超えていた。
 私が思うに、何故、そのようになってしまったかというと、「圧力」っていうのが原因だと思う。ボブ・サップの試合において、「間合い」という概念が存在しない。ショートレンジ、あるいはクリンチの状態で、圧倒的なウエイト差があると、ちょっとした挙動ですぐに相手の動きを左右して支配できる。ダメージが少なくとも、倒されることは必死である。ワンパンチが「投げ」みたいな状態なのだ。ルールにおいてはそれが「ダウン」とされるのだから、どうしようもない。シリル・アビディは、1ラウンドで3回ダウンさせられたことになっているが、本人は対してダメージを受けた印象はなく、「やれやれ」といった表情だった。
 思えば、ジェロム・レ・バンナが登場したときも、その圧倒的な圧力の前に、「規格外」という印象を受けたが、今にして思うと、単純にスピードとパワーを備えた、ごくごく正統派な選手だ。マーク・ハントが登場したときも、圧倒的な打たれ強さに、「規格外」という印象を受けたが、今にして思えば、重いパンチと頑丈な肉体を持った普通の重戦車型の選手だ。
 一体、ボブ・サップを倒せる選手がいるのだろうか?非常に興味深い。
 以前からKが大好きな私としては、ボブ・サップのような選手が優勝するのはイヤだが、いかにして倒されるかという意味で、非常に楽しみだ。

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