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1706II

BOSE

まあまあ(10点)
2006年1月2日
ひっちぃ

BOSEが101MMに横幅を合わせて作ったコンパクトなプリメインアンプ。

なぜか色んなところで「パワーアンプ」と書かれているが、機能的に見てプリメインアンプとしか思えない。

音楽を聴きながらゲームの効果音を高音質で聴きたいがためにわざわざ買ってみた。前々からBOSEのアンプ、特にP.A.P.回路とかいうボリュームにあわせたイコライズ機能、それに同社のスピーカーをベストドライブするというのはどの程度なのか気になっていた。かといってWestboroughの高い本体を買うほどのことでもない。

とはいってもこんな何の評判も聞かないアンプに三万五千円も出費するのは自分でもどうかしてたと思う。いくつかの特殊な条件がなかったら、まったく眼中になかっただろう。本当は安いAVアンプを買おうと思っていたのだが、部屋に置き場所がないのだからしょうがない。2chのピュアオーディオに加え、5.1chのホームシアターを廉価で試してみたかったのだが、AVアンプはでかくて場所を取りすぎる。かといって中途半端なものも買いたくなかった。だが私が選んだこの結論もまた中途半端だった。

さて音のほうだが、スピーカーには同社の111ADを組み合わせて聞き比べてみた。当然marantzのPM-15S1と125の組み合わせのほうが音はいい。しかし、ロックを聴く分には1706IIと111ADの組み合わせのほうが気持ちよく鳴っていたと思う。

marantzのPM-8100SAで111ADを鳴らしていたときと比べてみたいのだが、アンプの比較はスピーカーの比較より面倒だ。スピーカーセレクタを逆向きに使うのが正しい方法(一応セレクタの説明書にも書いてあった)なのだが、セレクタは使用中だし、わざわざアンプを換える用途もない。1706IIは111ADでしか使うつもりはないということだ。

同社のcompanion 3という評判のいい製品がありながら、なぜこの古い型のアンプを選んだのか。それは造りの問題だ。companionのスピーカーはケーブルが直付けで、壊れたらそれっきりだ。

新宿のセカンドハンズで中古が二万五千円ぐらいで売ってたような覚えがあるけど、一万円の差ぐらいだったら新品買ったほうがいいだろうと思って新品を選んだ。ビックカメラには在庫が無かったが、ヨドバシカメラにはあったのでヨドバシで買った。111ADは昔秋葉原で中古で二万で買ったものだから、アンプも中古でもよかったかもしれない。

このアンプは、アルミダイキャストのソリッドな外見(と放熱)のオシャレさもいいが、なにより機能が絞られて小さいというのがいいところだと思う。私のような特殊な条件がある人以外は、この価格帯だったら素直にmarantzでもdenonでもpioneerでも買えばいいと思う。入力端子が三つしかないからメインには向かない。三つもあればパソコンとPCとiPodでもつなげるか。出力端子も一個だけついている。

下級モデル(?)1705IIは、入力端子一個だけ、LとRでボリュームが変えられる、101MM専用のモードがある、という細かい違いがあって、ちょっとだけ悩んだが、101MMは持ってないので1706IIにしておいた。1705IIにはP.A.P.回路がないみたいだ。

もうちょっと聞き込んでみてまた感想を書きたいと思う。とりあえず邪魔にならないし、製品に特徴があって無駄になることは考えにくいから、長く使えるものだと思う。

にしても定価で言えば合わせて九万か…。客観的に見れば私はBOSE信者なのかも。同じ予算で一から組むなら、marantzのPM-4001と、monitor audio の Radius 90 あたり、CDプレイヤーつけるなら marantz の CD5001 あたりを机の上に組むのがいいんじゃないかなぁ。

[参考]
http://www.bose.co.jp/

(最終更新日: 2010年1月25日 by ひっちぃ)

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