マネマネにちにち 4巻まで
山本崇一朗 (小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス)
まあまあ(10点)
2026年10月24日
高校の硬式野球部に入った女子マネージャー三人が、それぞれの温度差で活動しながら交流していくほのぼの日常マンガ。
同じ作者の山本崇一朗「からかい上手の高木さん」を読んで、男の子をからかう女の子の描き方が好みじゃなかったんだけど、アニメ化やスピンオフと大ヒットしてるし、新作が気になったので読んでみた。おもしろかった。
三人の中で主人公格なのがモテたくて入った渚茜で、こいつはお調子者なのでモテる女子マネージャーになるために中途半端な知識を使って他の二人を誘って毎回ヘンなことをする。この作品のネタは大体このパターンだと思う。
毎度付き合わされるのは、地黒のギャルっぽい外見ながら野球について勉強していて真面目にマネージャーをやろうとしている一ノ瀬かりなと、パッツン前髪で小動物みたいなのに当たり前のように男と付き合っている姫宮ユキ。一ノ瀬は最初渋るんだけど、姫宮は万事割とどうでもいいので渚の誘いに乗り、仕方なく一ノ瀬も付き合うって感じ。
野球部員とのやりとりはほとんど描かれず、彼らが練習している裏で三人でだべってるところを描いていることが多い。たまに三人のことを噂して興奮する野球部員が描かれるけど、彼女たちはそのことを知らない。
渚には野球部員で幼馴染の烏丸太一がいる。こいつはツーブロックでなにげにおしゃれなんだけどまじめに野球に取り組んでいる硬派で口数の少ない男の子で、たまに渚と接触して言葉を交わす。渚は天然なのでこいつのことをただの幼馴染だとしか思っていないのに対して、烏丸のほうはちょっと渚のことを意識している。
前に読んだ「からかい上手の高木さん」の場合、高木さんがあからさまに西片くんのことをいじっているのが気に入らなかったんだけど、渚の場合はまったく意識しておらず天然で烏丸を刺激してしまう。また、高木さんは自分に魅力があることを自覚しているのに対して、渚は全然自覚していない。そこが自分としてはいいと思った。
渚って桜場コハル「みなみけ」の次女にすごく似てると思う。サッカー部の藤岡のことを天然で振り回しているところとか、ちょっと頭が悪くていろいろと勘違いしているところとか。
烏丸は渚から思わせぶりな態度をとられたときに、露骨に舞い上がったり慌てたりせずに、ちょっとたじろぐもののあまり表に出さずに受け答えするのがいいと思う。渚のことはおいおいマジかよこの女みたいに思っている(たぶん)。この手の作品だと男の子は女の子に対して完全に劣勢で道化を演じさせられることが多いと思うんだけど、彼は落ち着いたいい男であり続けている。渚からは完全に男として見られてないけどw
だから自分はこの作品のほうが「からかい上手の高木さん」よりも好きなんだけど、Wikipediaを見るとそこまで売れてなさそうなのが意外だった。たぶん藤本タツキ「チェンソーマン」でも男を手玉に取るレゼという女が大人気だったように、高木さんや西片くんのほうが女性読者ウケするんだろうなあと思った。それに、なんだかんだで高木さんは西片くんのことが好きでひそかにデレてるところとか。
一ノ瀬は真面目な地黒ギャルということで成家慎一郎「フードコートで、また明日。」の山本を思い出させたけど、一ノ瀬のほうは感情豊かないじられキャラなのがよかった。真面目なんだけどツッコミキャラにはなりきれなくて、いつも正論は言ってみるものの二人に押し流されるのがおもしろかった。
姫宮はフワフワしてるけど一番腹黒いというか天然の悪女というか、悪意はなくて素で自己本位なだけで、興味がないことにはとことん興味がないって感じ。だから人が良識で踏みとどまっているところを平気で踏み越えていくのが楽しい。三人の中で唯一男と付き合っているけれどまったく鼻に掛けておらず、男女交際の生々しい一面に時折サラリと触れて二人をドン引きさせる、変わった女でもある。
ほかにサブキャラとして、やる気のない顧問の小柄な女教師とか、一ノ瀬の友達で渚たちに絡んでくる二人組とかたまに出てくるけど、基本的には三人がメインなのであんまり人間関係が広がっていかない。姫宮の彼氏も登場しない。
ここまで一見好意的に書いてきてこういうことを言うのはなんだけど、正直そこまでおもしろくはない作品だった。渚を始めとしてみんなおもしれー女たちなんだけど、そんなに愛着は持てなかった。やってることもちょっとあざといかなって感じだった。読むのに何度も中断したし、そのうちまた読み返したいとも思わなかった。
絵がすごく進化していると思う。あずまきよひこが「よつばと」を描いてこれまでの「あずまんが大王」から大きく飛躍したのと似たようなものを感じた。絵がいいから既刊全部読めたのかも。キャラから背景までそのまま高品質なアニメにできそうな感じがした。といっても自分は「からかい上手の高木さん」を早々に脱落したので連載後期の絵を知らないんだけどw
同じ作者で「くノ一ツバキの胸の内」もアニメ化されていて、こっちは女の子だらけで男を知らないくノ一たちの中でツバキが男を知ろうと勘違いなことばかりするギャグマンガだった気がするんだけど、自分にはなんか不自然すぎて楽しめなかった覚えがある。
あの小悪魔的な高木さんが好きな人にはこの作品はちょっと毛色が違うので同じものを期待してはいけないのだけど、かわいい女の子たちがかわいいことをする作品が好きな人、いやかわいくて変わった女の子たちがかわいくてちょっとヘンなことをする作品が好きな人は読んでみるといいと思う。
同じ作者の山本崇一朗「からかい上手の高木さん」を読んで、男の子をからかう女の子の描き方が好みじゃなかったんだけど、アニメ化やスピンオフと大ヒットしてるし、新作が気になったので読んでみた。おもしろかった。
三人の中で主人公格なのがモテたくて入った渚茜で、こいつはお調子者なのでモテる女子マネージャーになるために中途半端な知識を使って他の二人を誘って毎回ヘンなことをする。この作品のネタは大体このパターンだと思う。
毎度付き合わされるのは、地黒のギャルっぽい外見ながら野球について勉強していて真面目にマネージャーをやろうとしている一ノ瀬かりなと、パッツン前髪で小動物みたいなのに当たり前のように男と付き合っている姫宮ユキ。一ノ瀬は最初渋るんだけど、姫宮は万事割とどうでもいいので渚の誘いに乗り、仕方なく一ノ瀬も付き合うって感じ。
野球部員とのやりとりはほとんど描かれず、彼らが練習している裏で三人でだべってるところを描いていることが多い。たまに三人のことを噂して興奮する野球部員が描かれるけど、彼女たちはそのことを知らない。
渚には野球部員で幼馴染の烏丸太一がいる。こいつはツーブロックでなにげにおしゃれなんだけどまじめに野球に取り組んでいる硬派で口数の少ない男の子で、たまに渚と接触して言葉を交わす。渚は天然なのでこいつのことをただの幼馴染だとしか思っていないのに対して、烏丸のほうはちょっと渚のことを意識している。
前に読んだ「からかい上手の高木さん」の場合、高木さんがあからさまに西片くんのことをいじっているのが気に入らなかったんだけど、渚の場合はまったく意識しておらず天然で烏丸を刺激してしまう。また、高木さんは自分に魅力があることを自覚しているのに対して、渚は全然自覚していない。そこが自分としてはいいと思った。
渚って桜場コハル「みなみけ」の次女にすごく似てると思う。サッカー部の藤岡のことを天然で振り回しているところとか、ちょっと頭が悪くていろいろと勘違いしているところとか。
烏丸は渚から思わせぶりな態度をとられたときに、露骨に舞い上がったり慌てたりせずに、ちょっとたじろぐもののあまり表に出さずに受け答えするのがいいと思う。渚のことはおいおいマジかよこの女みたいに思っている(たぶん)。この手の作品だと男の子は女の子に対して完全に劣勢で道化を演じさせられることが多いと思うんだけど、彼は落ち着いたいい男であり続けている。渚からは完全に男として見られてないけどw
だから自分はこの作品のほうが「からかい上手の高木さん」よりも好きなんだけど、Wikipediaを見るとそこまで売れてなさそうなのが意外だった。たぶん藤本タツキ「チェンソーマン」でも男を手玉に取るレゼという女が大人気だったように、高木さんや西片くんのほうが女性読者ウケするんだろうなあと思った。それに、なんだかんだで高木さんは西片くんのことが好きでひそかにデレてるところとか。
一ノ瀬は真面目な地黒ギャルということで成家慎一郎「フードコートで、また明日。」の山本を思い出させたけど、一ノ瀬のほうは感情豊かないじられキャラなのがよかった。真面目なんだけどツッコミキャラにはなりきれなくて、いつも正論は言ってみるものの二人に押し流されるのがおもしろかった。
姫宮はフワフワしてるけど一番腹黒いというか天然の悪女というか、悪意はなくて素で自己本位なだけで、興味がないことにはとことん興味がないって感じ。だから人が良識で踏みとどまっているところを平気で踏み越えていくのが楽しい。三人の中で唯一男と付き合っているけれどまったく鼻に掛けておらず、男女交際の生々しい一面に時折サラリと触れて二人をドン引きさせる、変わった女でもある。
ほかにサブキャラとして、やる気のない顧問の小柄な女教師とか、一ノ瀬の友達で渚たちに絡んでくる二人組とかたまに出てくるけど、基本的には三人がメインなのであんまり人間関係が広がっていかない。姫宮の彼氏も登場しない。
ここまで一見好意的に書いてきてこういうことを言うのはなんだけど、正直そこまでおもしろくはない作品だった。渚を始めとしてみんなおもしれー女たちなんだけど、そんなに愛着は持てなかった。やってることもちょっとあざといかなって感じだった。読むのに何度も中断したし、そのうちまた読み返したいとも思わなかった。
絵がすごく進化していると思う。あずまきよひこが「よつばと」を描いてこれまでの「あずまんが大王」から大きく飛躍したのと似たようなものを感じた。絵がいいから既刊全部読めたのかも。キャラから背景までそのまま高品質なアニメにできそうな感じがした。といっても自分は「からかい上手の高木さん」を早々に脱落したので連載後期の絵を知らないんだけどw
同じ作者で「くノ一ツバキの胸の内」もアニメ化されていて、こっちは女の子だらけで男を知らないくノ一たちの中でツバキが男を知ろうと勘違いなことばかりするギャグマンガだった気がするんだけど、自分にはなんか不自然すぎて楽しめなかった覚えがある。
あの小悪魔的な高木さんが好きな人にはこの作品はちょっと毛色が違うので同じものを期待してはいけないのだけど、かわいい女の子たちがかわいいことをする作品が好きな人、いやかわいくて変わった女の子たちがかわいくてちょっとヘンなことをする作品が好きな人は読んでみるといいと思う。
[参考]
https://www.sunday-webry.com/episode/2550912964416788040