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【 RUST 】こよりのペットになった!銃かもん!【ホロライブ/赤井はあと】
アニメのアバターをかぶってYouTubeでゲーム実況などをするホロライブ所属のアイドルVTuber赤井はあとが、廃墟となり無法地帯となった地球でサバイバルするネットゲームRUSTのホロライブ専用サーバのシーズン3でログイン二日目をプレイし、地表をさまよいながら他のメンバーの拠点を転々とする。

彼女はなんとVTuberの経歴としてオーストラリアの高校に留学しながら配信活動を始めていて、いまも大学へ通いながら続けているとのこと。なのでネイティブではないけれど英語は普通にしゃべることができるらしい。となるとホロライブの海外勢も一緒にやっているこのRUSTに参戦したらきっとうまいこと日本勢とのコミュニケーションの懸け橋になっておもしろくしてくれるに違いない。そう思って見てみたらいまいち消化不良に終わった。

RUSTは一か月に一回、ワイプといって世界がリセットされて一からやりなおしとなる。ホロライブ専用サーバもワイプのたびにシーズンが移り変わり、はあちゃま(赤井はあと)はシーズン3から始めたのだった。

このゲームはプレイを開始するとまずは原始人(?)の状態から始まる。所持品はモノを砕くための石と暗闇を照らすたいまつ一本だけ。石で木を切ったり大きな石を削り出したり動物を殺して肉や皮や骨をはいだりすることができるけれど効率が悪い。

彼女もゲームの世界に降り立ってからは手探りで世界を歩き回り、いろんなものを拾いながらゲームを進めていこうとする。彼女が参加した時点で他のメンバーはある程度ゲームを進めていたので、全体チャットを使って連絡を取って手伝ってもらうことにする。一日目は後輩の博衣こよりと出会い、彼女の仮拠点のガレージで早々にログアウトする。

この世界のあちこちには文明の遺物的な建物が残っており、ドラム缶の中にスクラップや何かの部品が入っているので、拾ったものをリサイクラーに入れて素材を取り出し、家を建てて家具を揃え生活していく。さらに研究を進めていくといろんなモノが作れるようになる。

二日目でようやく海外勢との接触があり、今回取り上げた動画の中で英語をしゃべるシーンを見ることができた。このゲームには文字によるチャットだけでなくボイスチャットがあり、キャラクター同士が近くにいると声で会話できる。でもなにげないやりとりをしただけでさらっと別れた。

その後、彼女は自分の家を建てようとはせず、「はあちゃまはみんなのペットになる」と言って博衣こよりと尾丸ポルカの建てた共同拠点の玄関に居座る。三日目はさくらみこの作った闘技場(!)の住み込み店員になる。ここに海外勢も来るのだけど、インドネシア勢の多くは日本語が喋れる(!)ので英語の出番はあまりないのだった。

四日目と六日目はなぜか全部英語で配信する。配信のタイトルまで全部英語にしたせいか海外のリスナーがわりと集まった。六日目はちょっと体調が悪かったせいか頻繁にくしゃみをしていて、そのたびに“Bless you!”(お大事に!)というコメントがずらずら流れてくるのを見た。教科書に載っていたことは本当だったんだなと思った。

ちなみに日本の場合、こんなとき「くしゃみ助かる」といったコメントが多くつく。というのも、ファンにとって配信者の発するレアなセリフや音はいろんな意味でたかぶるものであり、なにとは言わないけれどなにかが「助かる」という変態っぽい意志表明が行われる。一昔前は「捗る(はかどる)」という言葉がよく使われたけれど、今ではそれが一歩進んで希求度(?)が上がっている。

このゲームの世界にはプレイヤー以外にもなんとか文明を保って生活している人々もいて、NPC(Non Player Character)として軍事基地や油田などに配置されている。彼らは銃で武装していて近づくと撃ってくる。プレイヤーは時々空から落ちてくる物資をかすめとって銃で武装することができるので、仲間のプレイヤーと協力したりしてNPCを銃で襲撃できるようになる。そのうちプレイヤー同士で家を襲撃しあうPvP(プレイヤー対プレイヤーの戦い)が行われたりもする。

彼女は五日目でさくらみこのもとから旅立っており、前後してレストランという体でやっと自分の拠点を作り始める。七日目はサーバのワイプまでの最終日で、拠点の一部を天音かなたに貸すことによって天使(天音かなた)と悪魔(癒月ちょこ)の大戦争(?)に少しだけ絡む。でも大してプレイを進めていなかった彼女は、天使から少し分けてもらった武器を手になにかしたと思ったら、戦争とは距離を置いて農園を営んでいた姫森ルーナのところへ行って終わるのだった。

シーズン3は悪魔(癒月ちょこ)がトリガーハッピー状態で、人影を見るやいなや無差別で銃撃しており、被害にあった海外勢が萎えてしまっていたらしいので(!)、そこを英語によるコミュニケーションでとりもって仲良くしたり逆にプロレスしたりしていたらきっと盛り上がっただろうなあと思うと残念だった。

というか正直、天音かなたの動きがいまいちだったと思う。かなたがはあちゃま(赤井はあと)に共闘を申し込めば戦力も上がったんじゃないだろうか。さすがにまだゲームに慣れていない彼女のことは頼りにならないとでも思ったんだろうか。C4(高性能爆薬)やグレネード(手榴弾)なんかは割と数に余裕があったから、軽く投げる練習でもさせれば多少は戦力になったと思う。

それにかなたは沙花叉からの共闘の申し込みも「こいつは絶対裏切るから」と言って断った。裏切ったら裏切ったでおもしろかっただろうからいいじゃんと思った。結局、頼りになるのは自分だけだとばかりに一人で悪魔(癒月ちょこ)の本拠点とサブ拠点を襲撃しつづけ、両方のTC(Tea Cupboardつまり建物の中枢の役目を果たす家具)を破壊することに成功して勝利をおさめた。前のシーズンでは星街すいせいと二人がかりで悪魔の拠点を攻めても落としきれなかったので雪辱を果たした。そして最後には姫森ルーナとの友情を確かめ合うこともできて、今回は本人的には大成功だと思っているようだけど、それ以外のメンバーのこともちょっと考えてほしかった。

話がズレたので赤井はあとの話に戻るのだけど、RUSTに限らずこういうゲームは情報交換しながら自分で攻略していくのが楽しいんだから、最初からペットになると言って人に頼るのはコミュニケーションがしにくいので見ていてもおもしろくない。

RUSTは日本語バグを抱えているせいでメンバーは仕方なく言語を英語にして配信しているので、英語のメッセージについてのアドバンテージが彼女にはあった。だから教わるだけでなく教えることもできたと思う。みこち(さくらみこ)の闘技場に英語の看板を描くのを手伝ったぐらいか。

海外勢で日本語が結構しゃべれる人はそれなりにいるのだけど、日本語のネイティブ話者かつ英語もしゃべれるのは彼女だけなのだから、互いに言語を学びあう上で彼女の存在は唯一無二だったはず。特に日本勢の想像を絶する貧弱な英語力をなんとかしてほしかった。出川イングリッシュでいいんだから。

彼女はホロライブ1期生でメンバーの中で古参のほうなのに、デビューが早かったせいで年齢的にはかなり若いという難しいポジションなのが色々とやりにくくしているのかもしれない。

声質はまあまあだけど、歌やトークにはそれほど見るべき点があるようには思えなかった。学生生活のエピソードなんかは身バレが怖くてあまりできないんだろうか。

というわけなので、彼女が海外勢との交流がないかどうか、英語力を活かした配信がないかどうかだけは今後も定期的にチェックしていきたい。
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