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ヘイトスピーチを問う ~戦後70年 いま何が~
デモ中に特定の人々に対して「殺せ」などの過激な言葉を叫ぶ「ヘイトスピーチ」の問題を、たとえいまは言葉だけだとしても放置しておくとエスカレートして本当に傷害事件などに発展する恐れがあるとし、その実態を追い専門家の意見も聞いている報道番組。

自分はそんなにこの問題に興味がないのだけど、NHKの偏向報道について測るいい目安になると思って録画して放置していたのを、今回なんとなく見る気になって見てみた。色々とモヤモヤした。

冒頭、在日韓国朝鮮人に対する本当に聞くに堪えない「ヘイトスピーチ」の実際の音源を流している。デモ自体の主張とは論理的に何の関係もなく、ただ「殺せ」「自殺しろ」「ゴキブリ」といった罵詈雑言が挟まれる様子が映される。そしてそのあと、彼らの主張している在日韓国朝鮮人が持っているとされる「在日特権」なんてものは国がその存在を認めていないという番組の主張が入る。

あれ?ヘイトスピーチっていうのは特に論理的な主張もない純粋な悪意の言葉のはずなのに、なぜ急に彼らの主張に触れて否定するのだろうか?実際、番組の中ではいわゆる「在日特権」それ自体への考証は一切行っていない。

海外の特にヨーロッパでの移民排斥運動の中での同様のヘイトスピーチが実際の暴力となり殺人にまで発展したケースが比較として出てきたり、さらには大戦前のドイツでのユダヤ人差別が大虐殺につながったのだという歴史まで引っ張ってきたりしている。

結局のところこの番組は、過激なヘイトスピーチを行っている団体の主張には決して耳を傾けてはならない、と言いたいんだと思う。

でも私は実際に彼らが主張している「在日特権」はあると思っている。通名を駆使して借金を繰り返すことができたり、生活保護を受けやすかったり、文部科学省の言うことを聞かずに独自の教育を行っている彼らが勝手にでっちあげた学校に対して補助金が出されたりしているのは明らかだからだ。

まあその問題はここではこれ以上触れないとして、ヘイトスピーチダメ絶対でそれらの問題をねじ伏せようとする番組の主張はおかしすぎると思う。ここはただ純粋にヘイトスピーチの問題だけを取り上げるべきだ。彼らの主張自体を否定したいんだったらあくまで論理的に反論を行うべきで、それが出来ないからヘイトスピーチにかこつけて彼らの主張を潰そうとしているようにしか見えない。

番組後半では週刊誌なんかによる「嫌韓」報道の増加に対しても、匿名で関係者を出演(?)させて露悪的なことを言わせている。売れるからやっているんだとのこと。

ヨーロッパの移民問題と日本の在日韓国朝鮮人の問題(?)とを一緒にしたいみたいだけど、日本は本当にこれまで手厚く対応してきたと思う。たぶん当の在日韓国朝鮮人も困惑するほど優遇されすぎたのでかえっておかしなことになっているんじゃないだろうか。

ネットではチマチョゴリ切り裂き自作自演説なんてものがあって、証拠まであるらしいけれど自分はそこまで内容を検証できていないので完全に信じるまでには至っていない。それでもこの番組の報道姿勢を見ると、「ヘイトスピーチ」なんていうのもあまりに過激なものについては自作自演なんじゃないかと思えてきてしまう。
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