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少年少女18禁
おさげ髪の一見真面目そうな幼馴染のメガネ少女が、実はエッチな下ネタ大好きなので少年はどぎまぎするが、少女が好きなのはあくまで創作物だけなのだった。少年マンガ。

題名がストレートなので釣られて読んでみた。それなりに読めた。でもまだまだ先があると思っていたら全2巻であっけなく終わってしまった。

細身で黒髪のメガネ少女の早池峰和(はやちねなごみ)の外見がとてもエロくてかわいい。そしてしゃべる言葉はさらにエロくて、幼馴染の少年・姫神倫吾は彼女にその気があるのではないかと思って前のめりになるのだけど、当人はあくまで客観的に18禁要素を捉えているので、少年は一人勝手に盛り上がったあげく肩透かしを食らう。しかしそんな少女の態度の中に時折彼女の本心らしきものが混じる(?)。というのがこの作品の多分コンセプトだと思う。

でも少女のエロ妄想が突き抜けすぎて、エロい妄想をしゃべる機械みたいな感じになっていて、このキャラクターのことが最後まで好きになれなかった。普通の少女ならしゃべらないようなエロ妄想トークをしてしまうのがこの作品の面白いところなんだろうけど、しゃべっている当の少女が主体性(人間性)を持っているようには感じられなかった。もしこれが、彼女があくまで芸術としてエロマンガが好きなんだと照れて言い張るだとか、逆に少年に対して「その気になっちゃった?」みたいに誘惑するようなキャラだったらもっと楽しめたと思う。まあでも、彼女が絶対的なギャグマシーンに徹していることでこの作品が引き締まっているのかもしれない。幼馴染の少年のツッコミと萎えが終始安定しているし。

彼女に巻き込まれる生足の不良少女の岩鷲さんがかわいい。

後半、彼女がデレる(幼馴染の少年に対して好意を隠さなくなる)展開になるかに見えるのだけど、いままでギャグマシーンだったせいか全然それっぽくならない。多分作者も分かっているのか、話の流れだけデレ展開っぽくなりつつも、キャラはそれほど動かず今までどおりに振る舞い続ける。そのおかげで良くも悪くもしらけずに読み終えることができた。

ちょっとWikipediaを参考にしようと思ったらこの作品のページがなかった。そんなに売れなかったんだろうなあ。そして作者が女性だということに驚いた。ウソ情報かもしれないけど。

細身のおさげ髪の美少女が中学生なみのエロ話をするだけで楽しめる自信がある人は読んでみるといいと思う。
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