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開元通宝と開通元宝
日本の現在の通貨単位「円」は、現在の中国の通貨単位「元」と由来は同じらしい。

今回は、前回に引き続き「円」の由来について諸説あるうち、作者がもっとも有力だと考える一つについて考察を深めている。

中国の唐の時代に、開元通宝という名の貨幣が作られた。この名の意味は、開元が新しい国を作ったぞ、通宝が広く使えるお金だった。

中国の貨幣は、日本がマネした和同開珎のように、真ん中の四角い穴の周りに漢字四文字が書かれている。この漢字四文字の読み順がなんと通貨によって二通りあるそうだ。だから普通の町民が間違って覚えてしまい、開元通宝はいつしか開通元宝ということになってしまったのだそうだ。

それをそのまま中国は字をとって「元」にした。だから、中国の通貨単位「元」は、庶民の勘違いが由来になってしまっているのだ。

さて「元」と「円」の話になる。中国では、紙幣には「円」の旧字体「圓」を、硬貨には「塊」を使い、これをまとめて「元」としているそうだ。だから、通貨単位は「元」なのだが、紙幣に印刷されているのは「圓」なのだ。ちなみに中国語で発音すると「元」も「圓」も同じ Yuan (表記はユァンだが実際に聴いてみるとィエンにかなり近い)

だから、日本はこの「圓」を貰ってきて、いまは新漢字「円」を通貨単位にしているのではないか。恐らく「円」に決まったのは多種多様な要素があったと思うが、一番影響があったのはこの説の主張ではないかと作者は推測している。

続いてこの「円」という新漢字の謎について解説している。この字は「圓」の略字として自然発生したそうだ。もともとは、国構えの中に縦棒一本、という略し方をしたそうだが、それも流し書きしているうちに今の形になり、たまたま画竜点睛の睛などに使われている部首と同じようになり、漢字っぽいというのでそのまま定着したのだそうだ。

この説明を聞くまで私は、中国が日本の「円」をマネして同じ読みの「元」にしたのだとばかり思っていたが、とんでもない誤解だった。そもそもの「元」が庶民の勘違いから来ているというのも面白い。
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