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老人漂流社会「“老後破産”の現実」
年金が少なくて食べるのにも苦労したり医療を受けられなかったりする老人たちの姿を追ったドキュメンタリー番組。

この番組で取り上げられていたのは生活保護を受けていない人たちだけだった。年金が少なくても生活保護さえ受ければ貧困に陥らずに済むのにそれをしていない奇特な人たちを取り上げていったいどうしようというのだろう。家賃六万の港区のアパートに暮らしている人なんて田舎に引越せばいいだけ。引っ越し代すらないなんていうけれどそれぐらいなんとか出来るだろう。生活保護を受けるためには財産を持っていないことが条件になるのだけど、先祖代々の田畑を売りたくないというのならどうぞ勝手に貧しい生活してなさいと言うしかない。

ただ、生活保護を受けられる人が全員生活保護を受けると財政が破綻するということも番組中何度か指摘していて、それはそのとおりではある。でもそうやって支給した生活保護が今度まわりまわって経済を動かすのだから、日本全体がそれほど貧しくなるわけではないと思う。そりゃこの人たちが使った電気ガスや食料品の多くは輸入しているわけだけど、財政はともかく日本全体が貧しくなるにはインパクトが小さいと思う。

あと毎度言わせてもらうけれど平均年収一千万越え(諸手当込みで一千八百万ほど)のNHK職員がよくもまあこんな番組を作って平然としていられる。

ついでに言うとうちの母親は父親の分とあわせて年金を月に二十数万ももらっていながら少ない少ないとこぼしている。持家だから家賃も掛からない。でも中古のマンションだから管理費がそこそこ掛かるし固定資産税も払っているか。金融資産だって十分あるのに。知り合いの医者の一家が毎年夏休みに海外旅行に出かけるだとか、医療器具関係や金融関係に勤めていた一家の金銭感覚が違うだとか、文句ばかり言っている。私たちの世代は年金制度すら危ないというのに。

番組とは関係ないけれど、年金制度は最終的に「長生き保険」的なものに収束していくと思う。ある程度年を取った人にもう働かなくていいよと国全体で面倒を見る制度という位置づけではなくなり、基本的にみんな動けなくなるまで働いて、働けなくなった人にだけ支給する保険、みたいな感じになるんじゃないだろうか。

男と女とで平均寿命に差があるのに年金制度がそれを考慮していないのはおかしいんじゃないだろうか。自動車保険に無事故の人のための商品が出てきたように、男のための年金と女のための年金に分けちゃったりしないんだろうか。まあ年金というか保険はそういった個人差を吸収するためにあるのだけど、明らかに男のほうが損なのに男により多くの負担を求めるのはおかしいと思う。その分、男は女に世話をしてもらうのだと言うかもしれないけれど、結婚率が減って離婚率が上がっているのだからそれに当てはまらない人のほうが多くなってくると思う。

最後にちょっと予言をしておくと、少子化なのでこれから子供の価値が上がると思う。切り詰められてきた若者の給料がなにかを境に急上昇するかもしれない。そうなると、年金制度にたよらずに自分の子供に養ってもらうような社会になり、子供のいない人が貧しい老後を送ることになりそう。子供を養うためのお金が掛かるといっても実質的な年金に投資していると思えばそれもありか。ただし国が移民政策を取ったら庶民全員貧困化しそう。
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