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ヤンデレ彼女 1巻まで
まじめな高校生男子の田中実に、ヤンキーつまり不良少女の竜崎レイナが惚れ、二人は付き合い始める。レイナはヤンキーである自分と、恋する少女である自分との間で揺れ動き、暴走する。ギャグマンガ。

独特のデフォルメされたいかにも病んでそうな少女のイラストが表紙になっていたこの単行本が、本屋で新刊をチェックするたびになぜかたびたび目に入って気になっていたので読んでみた。ところがどっこい(死語)、題名の「ヤンデレ」とはいわゆる病的な惚れ具合をあらわす形容詞ではなく、ヤンキーが惚れるほうの意味だった。これ表紙に騙されたんじゃないだろうか。って勝手に騙されるほうが悪いのか?

なんか既視感が結構あるなと思って考えてみたら、臼井儀人「クレヨンしんちゃん」に出てくるヤンキーの埼玉紅サソリ隊のリーダーにキャラが似てる。不良少女が不器用に恋心を持て余すというのは、サイドストーリーとしては割と定番のネタだし、それを物語の中心に持ってくるというのも順当なアイデアだと思う。

でこの作品なのだけど、予想どおりのベタさが八割、でもちょっと新しい感じの部分が二割、って感じた。正直あんまり面白くはなかったんだけど、ところどころでクスリと来た。レイナのヤンキーデレっぷりはありきたりでいまいちなんだけど、まじめ男の田中実のすっとぼけたところがちょっとよかった。ヤンキーヒロインがきたら男のほうはぎゃーぎゃーわめく軟弱男になりがちなところを、堅くてまじめに返す男にしたことで、ズレた笑いがとれると同時に、純情なラブコメとしてシリアスもカバーできるという一石二鳥な感じ。

でもなんか自分は登場人物に特別な愛着がもてなかった。基本四コマのキャラものなので、作品と相性が合わなかったのも大きいと思う。二人の恋愛を応援したくなるわけじゃないし。それに中身も絵柄も90年代って感じがした。脇役の中では、すごいMっ気のある妹(田中実の実妹)がぶっ飛びすぎていてちょっとツボったんだけど、そういう細かいのを含めて読み続けたくなる点に乏しかったのでこれ以上読むのはやめることにした。

ひょっとしたら、絵がすごくかわいかったらまた全然違った感触になったのかもしれない。うーん、どうなんだろう。
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