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ひきょたん!!
転校生の東圭太が変人女子高生三人組の強引な誘いで「秘境探検部」通称ひきょたんに巻き込まれ、彼女らの言うところの「秘境」(といいつつなんでもない場所)の探検に駆り出されるギャグマンガ。

人気ライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズ(原作:谷川流・絵:いとうのいぢ)とよく似た外見の登場人物と装丁が目を引いていて気になっていたがどうせ釣りだろうと無視していたものの、結局まんまと引っかかって読んでみた。同じ角川だから出来たのだろう。

表紙の絵はまあまあうまかったからその点については心配せずに中身を読み始めたら想像していたより絵が下手だった。この絵は結構ギリギリだと思う。でも線は力強いし構図もすっきりしていて読みやすいので、ヘタだなあと思うだけで普通に読めたし、気にはなるもののかわいいと感じることはできた。

女子高生三人組のまず部長は、涼宮ハルヒを思わせるカチューシャ(本家はカチューシャ風のリボンだけど)が特徴的な行動的な女の子。宿題のプリントを学校に置き忘れた部員に便乗して、夜中の学校を「秘境」だと認定して強引に課外活動にしてしまう。結構性格がぶっ飛んでいて、もはや汚れ役とすら言えるほどヤバい行動の数々を取る。スケールの大きなヤバさじゃなくて、セコい方面にヤバい。誰もいない用務員室のこたつの上のみかんをせっせと盗むみたいな。人によってはちょっと引くと思う。外見はかわいく描かれているけれど、このキャラのことを「かわいい」と思う人はほとんどいないんじゃないだろうか。そのギャップというか汚れっぷりがこの作品の魅力だと思う。たぶん。

同じく「涼宮ハルヒの憂鬱」に出てくる長門有希と外見がなんとなく似ているメガネキャラの女の子は、家が本屋で勉強がよく出来て学年トップの成績だけど性格は特に真面目ではなく、格闘ゲームとか大好きで負けず嫌いで執念深かったりと汚れ要素あり。もう一人は金持ちキャラの女の子でやはり気性が激しい。

主人公はほとんど特徴なしの巻き込まれ型。先に挙げた女の子三人組の奇行の犠牲になったり突っ込み役になったりする。

一応アニメ絵に分類される絵柄にしては割とえげつないギャグがちりばめられていて好みが分かれると思う。私はそれなりに楽しめた。でもギャグのセンスが古いのと見せ方が悪いのとで完成度が低い。作者にとって初の単行本らしい。コマ割に不自然な点がたびたび見られた。個人的にはこういう一歩足りない作品を読むことで逆に、普通の商業作品が非常によく考えられているんだということが分かって面白い。全3巻だけど連載が進んでもそんなに絵が進歩しているように見えない。

パンチラがエグい。矢吹健太郎・長谷川沙貴「To Loveる」のパンチラが芸術的に思えるぐらいに。でもこっちはこっちでがんばってるんだろうなあ。これはこれである種なまめかしい。

追加キャラとして、ちょっとだけネタバレになるけど男なのに女の格好をしている「男の娘」キャラと、部長の対抗キャラとして立ちふさがる長身で高飛車だけど金にセコい女キャラが出てくる。主人公格の男の子は変人女どもにはまったくこれっぽっちも心惹かれないがこの男の娘だけは意識して赤くなったりする。この男の娘はみんなからも一応女の子キャラ扱いされる位置づけなのだけど、たまに股間を蹴り上げられたりするw ライバルキャラのほうは「金にセコい」ところが徹底していて、一応それなりにかわいい外見を与えられているのだけど行動がセコくて面白い。

女キャラが軒並み変人というのが面白い。山内泰延「男子高校生の日常」に出てくる女子高生たちの魅力に通じるものがある。これまで主流だったのが「ちょっと面白いグラビアアイドル」みたいな女キャラだとすれば、これらの作品に出てくるのは最近の吉本の女芸人を女としても見れるくらいに最低限かわいくしたような感じだろうか。現実にこんなウケとれるほど面白い女子高生なんてほとんどいないだろうからこれもある種のファンタジーなんだろうけど、こんな女の子がもっと現実にいてほしいと強く思う。

女子三人組の設定的なキャラづけがはっきりしている割に、設定を除いた部分でのキャラづけが弱くて、全員のボケが同質に思えてしまう。たとえば、金持ちキャラには金持ちキャラなりの、ガリ勉キャラにはガリ勉キャラなりのボケがあっていいはずなのに、誰でも出来るようなボケをかわりばんこでやってる感じ。この点は追加キャラの金にセコいやつではちゃんとしているので、次の作品はもっと面白くなりそうな気がする。

ああ、さらっと書き流すつもりで書き始めたけど、割と書いちゃったな。もっとほかに書くべき作品がいっぱいあるんだけど、書くと長くなりそうなのでつい後回しにしてしまい、本が積みあがっているんだよなあ。正直この本は大した作品じゃないと思うけれど、読めば読んだでそれなりに楽しめた。
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