評 review の RSS
評 review の静的版 とその ziptar.gz
表 top
評 reviews
称 about us

イメージの作成

あなたの名前 
あなたのメール 
 未登録またはログインしないままで評を書くと、その評は登録者によって書き換えられたり、準管理者によって削除されたりする可能性があります。 
哈日族 なぜ日本が好きなのか
日本大好きな若者たちが突如現代の台湾に出現したことの背景を、現地の日本人学者や台湾人学者の論文を拾って作者が分析している本。

私はこの本にフィールドワーク的な内容を求めていたのだが、その期待は裏切られた。新聞の文化面程度の内容しかない。作者は台湾語に韓国語も出来るそうで、現代の台湾模様を生で伝えてくれるものとばかり思っていたのだが、これは私の勝手な願いだったのだろうか。

論文を集めてきて要点を紹介してくれるという仕事自体は非常に堅実で価値があるやり方なのだが、どうにもこれらの論文自体の価値が高いとは思えない。社会科学の論文はなんだかいい加減に思えてしまう。それに修士論文が多い。まず統計資料からして杜撰なように見える。アンケートの取り方がいまいちだから、そこから得られる数字に強い意味を見出せない。そこから導き出したつもりの結論も説得力がない。さらに、調査研究内容とかけ離れた作者の想像で結論を述べている。

その上、台湾の歴史から大上段に構えて長々と語っているのには、正直私はうんざりした。こういった内容は類書に譲るべきだろう。作者が本当はこっちを語りたかったのではないかと思えるくらい力が入っている。

退屈と言うほど詰まらない本ではなかったが、読んでも読まなくても良かった本だった。あえて嫌味を言うなら、社会科学というものは本当に価値があるのだろうかと改めて考えさせられた。
題名*
 コメントを一言で要約して題をつけて入力してください。 
ファイル 
 アップロードしたい画像ファイルを入力してください。 
中身*
 必ず日本語を入れてください(SPAM対策)。 
 コメントを書いてください。 
続きリンク 
 上に URL を入力しておくと、上の文章のあとにその URL に飛ぶ「続き」というリンクが作成されます。読者を他のページに案内したい場合に利用してください。 
評価 *
 この事物に明確な評価を与えてください。現在のところ 最高(+50) 傑作(+30) まあまあ(+10) いまいち(-10) 駄作(-30) 最低(-50) の六段階評価となっています。0 つまり平凡だという評価を下すことはできませんが、省略することもできます。 


確認画面(プレビュー)があります

Copyright © manuke.com 2002-2018 All rights reserved.