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便利屋斎藤さん、異世界に行く 3巻まで
現代で便利屋の従業員をやっていた若者が、報われない仕事と上司からの圧力に嫌気がさし、会社を辞めたその日にファンタジー風の異世界へ転移した。カギ開けの技術と諸々の知識を買われて盗賊としてやっていく。ファンタジーマンガ。

2023年にアニメ化されていたらしいんだけど見た記憶がなかった。自分はすぐに見るのをやめてしまったからかもしれない。でもなんか気になっていて、いずれ原作を読んでみようと思ったことだけは覚えていたので読んでみた。あまりおもしろくなかった。

まず現代の便利屋がファンタジー世界では一応役に立っている日常が描かれる。便利屋の仕事といって自分が思いつくのは日常のこまごまとした仕事、たとえばちょっとしたDTYとか雪かきみたいな雑用を思い出すんだけど、斎藤さんはカギ開けまでできるみたいだった。ファンタジー世界との相性の妙味みたいな。

その後、ポツポツと斎藤さんの過去やパーティメンバーのことが語られていく。4コマならぬ4ページマンガって感じで、割と細切れにエピソードが積み重ねられていく。

斎藤さんが入ったパーティの面々はみんな変わっていた。エルフの重戦士ラエルザは若くて美しい細身の女なんだけど、その体に似合わず重い甲冑を着て大きな剣を振っている。パーティの中心として活躍しているのだけど性格は控えめで、大して戦闘のできない斎藤さんのことを買っているだけでなく、ひそかに恋心も抱いている。

老魔術師モーロックは高度な魔法を使えるんだけど、その名のとおり(?)耄碌しており、よく魔法の詠唱の言葉を忘れる(!)。斎藤さんはこいつの代わりにいくつか魔法の詠唱文句を覚えてうしろでしゃべって思い出させる役を買うようになる。

小さな妖精の女の子ラファンパンは神聖魔法が使える回復役なんだけど、お金にがめつくて毎回メンバーからもお金を取る。なぜなら彼女は月の女神から嫌われた呪われた種族「月光妖精」で、定期的に金貨をささげないと体がどんどん小さくなってしまうから。一応ちゃんとメンバーから理解を得られているので全然ギスってはいないんだけど、たまに小言は言われる。

序盤はそんな彼らの団結が描かれる。自分のことを役立たずだと思っている斎藤さんは、自分だけ窮地に陥ったときに自分を見捨てるようみんなに言うけれど、メンバーはちゃんと助けの手を差し伸べる。やさしい世界。

なぜ自分がこの作品をあまり楽しめなかったのかというと、一つ一つのエピソードが弱いからだと思う。細切れにギャグやいい感じのエピソードが積み重ねられていくんだけど、いちいちドヤ感があってその割に大した話がつむがれていないように感じた。

この感覚をどう伝えればいいのか少し悩んだんだけど、普通の4コママンガを2ページに引き延ばしたのを想像してみるといいんじゃないかと思う。普通の4コマなら多少オチが弱くても次々とテンポよく読んでいけばそれなりに楽しめるんだけど、こんだけ引き延ばしてこれ?って感じ。ギャグだったらギャグのしょうもなさが引き立ってしまっていた。

でもって所々に長尺の戦闘や感動エピソードが入るんだけど、こっちもやはりテンポが悪いというか、ダラダラ続いていくのでイライラした。

そもそもエピソードの土台が弱い。王様や大臣と仲良くなった魔王とか、勇者とヒロインについていくスケベ従者とか、魔女に恋した暗殺者とか、我が子を守ろうとするヘルハウンドといった、さらっと語られたらちょっといい感じになったかもしれない程度のエピソードをダラダラと描き、最終的に主人公たちのパーティに絡めて長々とした戦闘までもっていくのだからうんざりする。

設定がいい加減なのも読んでいてバカバカしく思えてならなかった。それがギャグマンガとしての味なのかもしれないけど、自分はこのスタイルでやってほしくなかった。前のめりに作品世界に没入しようとしていた読者に水を掛けているようにしか思えなかった。ちょっといい話と見せかけてスカして笑いを取りにいく感じが嫌だった。そこがこの作品のおもしろいところなんだろうけど、だったら別に自分はいいやって感じ。

とにかく自分と波長が合わない作品だった。レビュー書いてて自分でもびっくりするほどけなしてしまった。

アニメ化されているので好きな人は一定層いるだろうし、合う人には合うというかすごくハマる人もいると思うので、試しに読んでみてもいいと思う。
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