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週刊アカシックレコード
国際政治はこうなっているんだ、と大胆に予測しているネット上のコンテンツ。

もともとはウェブサイトだったのだが、最近はメールマガジンが最初に発行され、そのあとでウェブが更新されているっぽい。

どうも最近私はこのコンテンツと著者の佐々木敏を持ち上げすぎているようなので、ここでいくつか強く批判しておくことにする。

名前のとおり、予言のごとく科学的に国際政治の動きを予測することをウリにしており、事後ではなく事前に予測することを自負しており、事後にもっともらしい解説をしているライバル(?)の田中宇やその他の評論家を強烈に批判しているのだが、大ハズレした予測がいつのまにかウェブから消えているのはどうしたことか。2000年問題の騒ぎでさんざん騒ぎ、かなり大きな特集を組んでいたのだが、もはやその記事は存在しない。幸いなことに私はほぼすべて記事を保存してあるのだが、いま改めて読み返してみるとすべてがアホらしい。ハズれることが悪いと言っているのではない。予測することを自負するのであれば、ハズレはハズレとして残しておくべきだろう。

私は著者の佐々木敏について、深い知識や正確な予測よりも創造性を一番評価する。創造性というのは、なにも架空の話を作り上げることだけを指すわけではない。事実を拾って物語を組み立てることは非常に重要なことだ。幅広く深く正確なデータが頭の中にあっても、それらを処理し結びつける力がなければ、何も予測することはできない。正確な予測の出来る人は、こんなの作り話でしかありえない、と思われるぐらい大胆な予測ができる人だろう。現実は小説よりも奇なり、との言葉が指すとおり、現実こそが最も優れた創造物なのだ。そういう意味では、著者の小説家デビューはむしろ当然の流れだと言えよう。あるいは、現実を作り上げる政策立案者こそふさわしい。

この複雑な世の中をなんでも知り正確に予測するだなんてのは夢の話だ。著者は深い知識と鋭い分析力を持っているが、それでも予測の当たる率は並の評論家よりもせいぜい多少高いぐらいだろう。

だからといって私はこのコンテンツを「娯楽」と言うつもりはない。娯楽という言葉も一つの肯定的な言葉だとは思うが、普通に考えるとこんなに馬鹿にした言葉もない。ただ、消去法で消していくと、やっぱり娯楽なのかなと思う。私はこれを読んで株で儲けようとか思っているわけでもないし、勉強しているとしても役に立たない勉強は娯楽だ。まあ少しは役に立つだろうが。
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