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1973年のピンボール
なんでもないある場所にある人たちと過ごしたある時間を感傷的に描いた小説。

世界的にメジャーな村上春樹のデビュー作「風の歌を聴け」の続編にあたる作品。双子の女の子と暮らし共同経営の翻訳事務所で働きピンボールマシンに熱中する「僕」と、週に一度だけある女と会いバーでビールを飲む鼠が主人公。

正直面白い作品ではなかった。だが現実で感じるある種の隙間的な感情がとてもリアルに描かれている。普通の物語だと、ドラマチックな短期間の出来事とか、終わらない日常が描かれるのだが、この作品はそれらのあいだをつなぐ部分に焦点が当てられている。特に、これといってはっきりしない理由での別離と、そこに至るまでに思い抱いていた自分の身の回りへの感傷。なかなか他人と共有しにくいことが小説で表現されていることには感心するし安心する。

何か一つの目的のために走り続けている若者は読まないほうがいい。五月病の社会人あたりには地味ながら多少効き目のある作品かもしれない。
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